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ライプニッツ『モナドロジー』を読む(全3回) 15/01/15 , 02/12 , 03/12 |

『ライプニッツ『モナドロジー』を読む(全3回)』
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja13094994v.htm
15/01/15 , 02/12 , 03/12 各回 18:30 - 20:30 参加無料 : 要参加登録
読解と解説:酒井潔
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17世紀のドイツが生んだ知の巨人ライプニッツ、彼の仕事は哲学、数学、科学のみならず、法学、神学、歴史など万学に及び、また実際活動も政治、外交、技術改良など人間の営みのほぼ全領域に及んでいる。彼が残した著作・文書・書簡は膨大であり、今なおドイツの国家事業として進められているアカデミー版全集の編纂は、さらに数十年を要し、ドイツの思想家の本格的全集のうちでも最大のものになるという。そうしたライプニッツの哲学的遺著とも呼ばれるのが僅か90個の命題から構成される通称『モナドロジー』なる短篇である。しかもこれは彼がいわば自発的に書いたものではなく、知人からの依頼で執筆したもので、その原文は生前には出版されずようやく1840年に遺稿として発表された。しかし、そこにはライプニッツの中心思想が凝縮された結晶体ともいうべき形で展開されているのであり、このことがこの著作がライプニッツの代表作とも評される所以である。
内容は、「モナド」の概念規定に始まり、認識の二つ原理や、二種類の真理などライプニッツ哲学の根幹をなす思想が説かれ、多様で個性的な諸モナドが織り成す世界の予定調和を経て、道徳的完成から神の国へ入る精神を説くというものである。この著作は、その後のほとんどの重要な哲学者たちが大きな関心をよせ、世代を超えて現在もなお読み継がれ、現代思想にも刺激と活力を与え続けている。このように『モナドロジー』は、ヨーロッパの哲学史のいわば地下水脈を形成している最重要著作の一つである。したがって、この著作自体は短篇とはいえ、一般の読者がすぐに読み進み、容易に接近できるという性格のものではない。これを読み解くためには、くり返し読む努力に加え、哲学・哲学史の優れた専門家によるアドバイスや解説が必要となるような著作なのである。
今回の催しでは、日本のライプニッツ研究の第一人者、酒井潔氏が、参加者の皆様と共にこの著作を読み、議論し、必要な解説を行ってくれる。『モナドロジー』に直接親しみ、この著作を本当の意味で読んでみたいと思う人にとっては、またとない貴重な機会となるであろう。
第一回 2015年1月15日 『モナドロジー』への導入、および命題1から命題30まで。
第二回 2015年2月12日 命題31から命題60まで。
第三回 2015年3月12日 命題61から命題90まで、および総括。
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at : 東京ドイツ文化センター 図書館2階
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tel.03-3584-3201
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