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-「美貌帖」出版記念- 金子國義展 美貌の翼 15/01/31 - 02/11 |

『-「美貌帖」出版記念- 金子國義展 美貌の翼』
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/150131kaneko.html
15/01/31 - 02/11
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煌びやかな時代、絢爛に塗れ求めた美貌―
可憐にしてスキャンダラスな、少年少女の秘密の世界。独自の美学で表現した聖書の物語や、サドやバタイユなどのエロティシズム文学に描かれた《聖なるもの》への逆説的エロス。美徳と悪徳、聖に邪…、清濁入り混じる狭間にこそ人間本来の美しさを見出し、その衝撃的なデビュー以来一貫して追求してきた作家「金子國義」。
理性と狂気、そして激情が宿るその作品群は、絵画のみならず、写真や着物デザイン、舞台美術など、様々なジャンルを超えて熱狂的な支持を得てきました。
1960年代、高度経済成長の只中にあった絢爛なる時代。澁澤龍彦、寺山修司、四谷シモンといった、日本の前衛芸術を切り拓いた寵児らと共に、世の中全てが激変していく時代を駆け抜けたその疾走は今なお衰えることなく、前衛という言葉が過去のものとなった今でも、本来の意味での「アヴァンギャルド」であり続けています。
人は動物としての本能から逃れえず、知性を持つが故に人としての理性からも逃れえない。黒でもなく白でもない、グレーな存在である人間が内包する危ういバランスは、常に人を孤独にし、それゆえ常に人を惹きつけます。相容れない故に危うく、だからこそ魅惑的な美。これこそが作家の真骨頂であり、それを成す徹底した美学は観るものを魅了してやみません。
Bunkamura Galleryにて7回目となる本展では、待望の新作をはじめ、旧作の油彩、ドローイングやリトグラフなどの諸作品を一堂に展覧・販売致します。また会期に併せ、作家の半生を綴った自叙伝「美貌帖」を出版予定!自身の心の深淵も意識せずにはいられない、金子國義が描く高潔なエロティシズムを、この機会にぜひご高覧下さい!
掲載作品
「The Book」
油彩、キャンバス
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at : Bunkamura Gallery
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
tel.03-3477-9174
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